


一般社団法人 日本電機工業会は、製品の稼働段階の電力消費量の多いモータを組み込んだ製品を対象に、実績ベースのCO2排出削減量の可視化に関する一連のプロセスの実証を、有志の会員企業の協力のもとで実施いたしました。
本ウェブサイトでは、実証によって得られたCO2削減結果をお示しいたします。
近年、カーボンニュートラルの実現に向けたCO2排出削減の取組みが重要になっています。このような中、企業が生産する製品のCO2排出削減量を可視化し、バリューチェーンの川下企業が当該製品のCO2排出削減の価値を積極的に評価し当該製品を調達することで、CO2排出削減の拡大につながることが期待されています。
このように、CO2排出削減の価値がバリューチェーンで評価されるためには、実績ベースのCO2排出削減量を可視化することが重要になります。
JEMAが所掌する電機分野の主な製品では、製品ライフサイクルの中で「製品の稼働段階」のCO2排出量が最も多いことから、「製品の稼働段階」のCO2排出削減量の可視化に着眼し、製品のCO2排出削減の価値がステークホルダ(例:製品のユーザ)で評価されることを目指した検討をJEMAで進めています。
一般的な状況として、「製品の稼働段階」における実績ベースのCO2排出削減量の可視化に関する事例は少ないことから、今回、「製品の稼働段階」の電力消費の多いモータを組み込んだ製品を対象に、計測に基づいたCO2排出削減量の可視化に関する一連のプロセスを設定し実証を実施いたしました。
実証では、モータで駆動する射出成型機および空調用冷却水ポンプの2つの事例について、モータのトルクまたは、回転数をインバータで制御することで実現する省エネを通じたCO2排出削減について実証を実施しました。更に、実験機と同一サイトにある太陽光発電設備で発電した再生可能エネルギーを、実験機を稼働するための電力として用いることで、稼働時の消費電力のカーボンニュートラル化の実証も実施しました。これらのCO2排出削減の取組み結果を時系列で可視化したものが本ウェブサイトの内容になります。